2015年4月14日(火)15:00~17:00に中野サンプラザ15F「フォレストルーム」にて、調査研究委員会主催の市場動向勉強会が開催されました。勉強会への参加者は、正会員26名、賛助会員19名、合計45名となりました。
IMF(国際通貨基金)が発表した世界経済の見通しでは、2015年の日本の実質成長率を1.0%とし、株高、円安などにより電子部品業界も回復、成長へと進んでおります。一方、水晶デバイスメーカーは、海外メーカーとの競合、新素材・新技術への対応などの課題もあり、まだまだ厳しい経営状況が続いております。
そのような中、今回の勉強会は産業アナリストとして17年の経験を有し、日経アナリストランキングで1位の実績もある村田朋博様より「『ニッチ』は隙間ならず~DRAM/LCDの苦い思い出と高収益企業の知恵~」と題しまして、電子業界を多方面から分析した内容を発表いただきました。水晶メーカーにとっては、非常に厳しいご指摘もございましたが、業績回復へのたくさんのヒントが含まれた内容であり、会員企業の皆様と共に勉強する有意義な時間となりました。

講師

村田 朋博様

フロンティアマネジメント株式会社 コンサルティング第二部
マネージング・ディレクター 村田 朋博様

(略歴)
1991年大和証券(株)に入社。海外投資家向け調査を担当する投資情報部に配属。同部と(株)大和総研との統合に伴い、1995年に(株)大和総研に転籍。1997年にモルガン・スタンレー証券会社(現、モルガン・スタンレーMUFG証券(株))調査部に移籍。2009年にフロンティア・マネジメント(株)に入社し、マネージング・ディレクターに就任。大和証券(株)・(株)大和総研では、通信機器・半導体・半導体製造装置・ソフトウエア産業の調査を担当。モルガン・スタンレー証券会社では、1999年より電子部品の調査を開始、2001年には日経アナリストランキングで1位になるなど、各種ランキングで上位に名を連ねる。著書に『電子部品だけがなぜ強い』(日本経済新聞出版社 2011年)、『経営危機には給料を増やす!』(日本経済新聞出版社 2013年)がある。

勉強会会場

講演内容

1 日本の部品産業と水晶部品産業
2 現実を正視する
3 高収益企業は「ニッチ」
4 利益とは「人と違うことに払われる対価」
5 差異化が無理なら『転地』を検討

その他

開会挨拶: 日本水晶デバイス工業会 会長 竹内 敏晃 (日本電波工業株式会社 代表取締役会長兼社長 )
閉会挨拶: 日本水晶デバイス工業会副 会長代理 中田 穂積 (株式会社大真空 取締役副社長)
司会: 調査研究委員会 委員長 瀬川 俊貴 (日本電波工業株式会社)

(日本水晶デバイス工業会 事務局 三澤 弘美)